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2026年6月 3日 (水)

「フローとストック」

「フローとストック」

 

‘94年、船井総研で学んだ時に講師の宮内先生が

「今日の食い扶持と明日への蓄え」

と口癖のようにおっしゃっていた。

 

「今日の食い扶持」とは今日の働きのことであり

一日を充実させるように努力して

時間をムダにしないように頑張ってきた。

 

「明日への蓄え」は今日の働きの中で蓄積されたDo-Howであり

船井総研の日報では「本日のルール化」としていた。

 

私の場合、創業当時はお客様もなく「憧れ」だけだったが、

サラリーマン時代の友人からソフト開発を受注したり、

別の友人からは親戚に販売管理システムを入れる話を頂き、

この関係で富士通系のソフト会社の友人とコンタクトがとれた

という状態で

とても「今日の食い扶持」という状態ではなく、

退職金や保険やトヨタ労連の積み立てを解約して

ドンドン底に向かっていたのだった。

 

しかし、富士通系の友人から

「PL法セミナー」を手伝わないか

と誘われたのが「運」の始まりだった。

 

セミナー参加者をフォローしている中から、

「あなたに頼みたいことがある」

と電話がかかって来たのだ。

 

お蔭様で経営診断をさせて頂き、

販売網構築と情報発信

の提案をしたのだった。

 

この経営診断でまとまった金額が入ってきて、

当社に関心を持っていた名古屋のH君を雇うことにして、

現事務所をローンで購入して事務所風にリフォームをしたのだ。

 

そして、「Faxマーケティング」に特化した手法を身につけて、

最初のお客様で僅か半年だったが

年商16億円から20億円へ引き上げる

という成功を納め

「形は心を動かす」

という信念を固めたのだった。

 

H君が入社して順風満帆のような展開になったが、

やっぱり、良いことばかりでなく

「9.11テロ事件」という「まさか」が起こり

折角、H君の為に名古屋へ進出したのだったが、

流通業がピタッと止まった状況になったのだ。

 

つまり、フローで何とか拡大成長していたが、

まだ、自社には十分な資金が蓄積できていなかったので、

当時、8名いたが人件費でドンドン赤字を積む状況に陥ったのだ。

 

ホンマにストックが底をつき、

三菱銀行のカードにあった300万円を借りたり、

オリックスから100万円を借りたり

と借金生活になり、

それこそ、支払い毎に資金を移すという状況だった。

 

しかし、「どん底」に陥ったが、

無事に社員やアルバイトの方々が転職先を見つけて

人件費負担が楽になったのだ。

 

厳密に言えば、

自分の給料も払えないほどストックがマイナスになり

家族にも窮状を理解してもらい

なんとか「節約」生活で食いつないで来たのだった。

 

しかし、事務所のローンが終わり、自宅のローンも終わり、

さらには年金が入るようになり

借金返済しても個人的には預金が増えるようになったのだ。

 

そして、数が少なくなったが「縁」の濃いお客様とつながって

毎月、安定した収入を得られるようになったのだ。

 

このようにフローで経営が安定するようになったのは

「明日への蓄え」として事務所をローンで購入したが完済して

安い維持費で済むようになった事が大きな要因だった。

 

「まさか」は突然やって来るが、

それに対応するには中小企業家同友会理念の初っ端にある

「自主的近代化と強靭な財務体質づくり」

が基本だと再認識している。

 

最近では商工会議所の「マル経融資」を受けて

政策金融公庫の低利融資枠を借り換える形で維持して

月に500円程度の利子を払って、

次に来る「まさか」の時に備えて

三男には高い金利を払わなくて済むようにしている。

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