達磨安心(だるまあんじん)
達磨大師の言葉に「達磨安心」(だるまあんじん)がある。(参照:満昌寺HP)
禅宗の祖と言われる達磨大師が残した禅語で後に弟子になる慧可大師との禅問答。
慧可(えか)が「私の心は不安で仕方ありません。安心させて下さい。」と問いかけると、達磨は「その不安で仕方ない心を私の前に出しなさい、安心させてあげるから」との答え、慧可は不安な心とは実態の無いもので、ただ空虚なものに振り回されていたものと気づいた逸話。
達磨安心とは「見えない不安に怯える必要はない。先のことを思い悩むのではなく今出来ることに集中すること。」で、「着眼大局、着手小局」にもつながります。
困った事を書き出し、それを要素分解して真因を見つける事が大切です。
真因が分かれば、解決策を練る事ができるのです。
つまり、「今できる事」がポイント。
不安にかられて焦燥感ばかりでは何も解決しない。
真因でなくても解決の努力をすると少しずつでも問題を解消してくれるのです。
意外に「時間が解決する」という事もあります。
今、着手できない事は「時間」に任せて、着手できる事を着実に実行するとその中から解決策も浮かんで来ることもあるのです。
昔、上司から「鈍で行こう」と言われたのを思い出します。
慌てるから具体策が見えないのです。
ホンマ、慌てる時にも冷静な目が必要だと思います。
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