「やり方」x「環境」⇒「やる気」
平成8年に第一号のお客様を獲得した時に、お客様から「社員のやる気はどうしたら出るか?」と尋ねられ、間髪入れずに「お客様の支持」と答え、商品を開発して売れる事だと話しました。
「社員のやる気」は永遠の課題ですが、私が勤務していたトヨタ系販売店は「仕事量の確保」で「やる気」を引き出すとして、具体的には「車検DM」で車検を数多くとる事だとしていました。
当時のトヨタは各チャネル毎にクルマを出していたのですが、不思議な事にどれも不人気車種という年があったのでした。
この売りにくい年にジャパネットタカタではないですが「下取り」を高く設定して代替需要を確保したのです。
この為に、中古車販売がキーになり、その改革で利益を確保したのです。
ホンマ、社員の「やる気」は「売れる」が第一要因です。
その第一号のお客様に「やり方」と「環境」を変える事が大切だと話したのです。
「やり方」はFaxで全国の販売店やユーザーに情報を提供して無人営業する事でお客様から買いに来てもらうと話しました。
「環境」は地域毎の協力販売店網の構築で地域一番戦略を支援して、自社の商品をメインにして頂く改革案でした。
実際には、販売店網を育成できませんでしたが、Faxだけで初年度16億円から20億円へ売上を伸ばしたのです。
この成功体験のお陰で今も信念を持ってFaxマーケティングを展開できています。
実は、社員ばかりでなく経営者の「やる気」も「売れる」が第一要因なのです。
私は、中小企業家同友会の3つの目的から 「1.よい会社をつくろう」から「自主的近代化と強靭な財務体質」の構築 「2.よい経営者になろう」から「総合的な能力を身に付ける」 「3.よい環境をつくろう」から「他社と提携して環境を改善」 のキーワードに着目して、逆に並べて 「他社と提携して環境を改善し、総合的な能力を身に付けて、自主的近代化と強靭な財務体質の構築を目指す」 とワーディングしています。
つまり、自社内に目を向ける「アリの目」では何も見えないが、広く世間に目を向け「トリの目」になれば提携ビジネスが見えるようになり、それが時流に乗ると判断する「サカナの目」で信念を持って展開することと考えています。
まさに、「環境」に着目して「やり方」を見つけ出す訳です。
これは、経営者の仕事と確信しています。
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