左掲は昨日の大阪府中小企業家同友会阿倍野住吉支部の10月例会で報告された(株)ぜんの寺本智恵子さん。
テレアポ会社を経営されていますが、商品開発する機能と販売する機能の両方を兼ね持っておられます。
同社のヒット商品の一つがマイクロファイバーのタオルですが、通常30㎝x30㎝の規格なのだが、20㎝x30㎝にして100円以下で売れるようにされ、テレトークで30㎝角の物より使い易いをキーワードでお寺の粗品から始まったそうです。
タオルに防犯協会や交通安全などの刺繍を入れて寺社以外のターゲットを炙り出しておられます。
まさにマーケティングのプロという感じです。
さて、彼女の報告を受けて「働きやすい職場作り」か「会社の豊かさとは」というテーマでグループ討論に入りました。
私は4グループのリーダーを務めました。
皆さんの感想などを伺いながら「会社の豊かさとは」というテーマに誘導しました。
皆さんが共通するのはベースとして財務的に安定している事が必須であり、その上で「遣り甲斐」を感じられる事などの精神的な要素が加わるのです。
寺本さんの報告にもご自身が勤務していた会社でテレアポで業績を伸ばして評価されていると思い、商品開発をしたいと申し出たらキッパリと断られたので退職したというエピソードを話されていました。
「前向きなボヤキ」と言っているのですが、「これが無い」「こういう事をしたい」などと自己実現に向かう発言です。
松下幸之助さんなども「やってみなはれ」と積極性を買ったとの事です。
「やってみなはれ」の余裕が「人財」を生む訳です。
もう一方、社員の豊かさばかりでなく、社長の豊かさについて意見を求めました。
コミュニケーションや評価などの意見が出ました。
しかし、社長と社員の間を埋めるのは現実的には難しいのです。
私は「風土」がキーだと思います。
コアな社員が育って、その社員を通していろんな事が徹底される風土です。
「打てば響く」と言いますが、コアな社員に響かない限り裾野まで風は吹かないのです。
その「風」が社員に定着して「風土」として日常化するのです。
この「風土」は外部から見えないので重要なものです。
自分の思い描く「風土」を実践するコアな社員がいる状況こそ社長の豊かさにつながると思っているのです。
ホンマにストレスを軽減してくれるパートナー社員が必須です。
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