小売店は外から見ると「なぜ?」と思うほどお客の来ない店が潰れずにいる。
その典型的な例は写真屋。
従来はフィルムの現像やカメラの販売をしていたが、これらはほぼ消滅しており、今、外から見えるのはコピー機や証明写真・記念写真を撮る位だ。
これでは儲からないだろうと思うが、立派にやっておられる。
「なぜ?」と思うが、3つのケースがある。
1つ目は、不動産収入などがあるケース。
アパートやガレージで安定した賃貸収入が一般的だ。
2つ目は、外部から見えないだけで実は客はいるというケース。
写真屋さんは学校行事で写真を撮り卒業アルバムを作ると言うところや、同じようにホテルや結婚式場で記念写真を撮ることで稼いでいるのだ。
3つ目は、極めて限られた顧客に、高利益率の商品・サービスを提供しているケース。
上記と被るがムービー撮影や画像技術を活かしてHPを作成するなどの発展型のお店。
しかし、この3つのケースは士業にも当てはまる。
やっぱり、不動産収入があれば安定するし、数多くのお客様と契約して忙しくできるし、特定のお客様に深く入り込んで稼ぐと安定するのだ。
うちは、不動産と特定客だ。
不動産や自動車は個人所有なので賃料は実質的に外部に出ない構図になっている。
特にどちらもローンが終わっているので市場価格より安く設定して固定費を抑制している。
特定客は「縁」という要素が大きいが、コンサルとして経営指導を通じて、販売促進案をデザイン機能や「業務改善」を進めるシステム開発の機能、つまり、コンサル+2機能でワンストップのサービスを提供している事で長期の安定契約となり、お客様の一部になっている。
この「お客様の一部」になる事が士業では重要な事と思う。
一人でやっておられる「士業」の方は、加齢により新規のお客様とは年齢ギャップが出るという事を念頭において経営されたいと思う。
この「危機感」を解消する自社の近代化が大切。
本当に厳しいが一人では先行きにリスクが待ち受けていると覚悟されるとよいと思う。
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