選択と集中
よく「ニハチの法則」と言われる。
「80:20の法則」という古典的な統計学的法則。
上位80%の売り上げを占めるのは僅か20%の商品群という事だ。
従って、この僅か20%に資源を集中して80%を更に伸ばそうという考え方だ。
しかし、殆どの場合、非効率と呼ばれる80%の商品群が無ければ商売が成り立たないのだ。
儲からないとあきらめる訳には行かないが、さりとて経営資源を投下する程ではないのだ。
今、自動車産業も弱小から選択と集中が始まっている。
まず、軽自動車や小型車に特化したスズキ、ダイハツからは始まり、軽を放棄したスバルと続きた。
三菱も実質的に軽自動車に特化、マツダもミニバンから撤退してSUVに特化となった。
もう、フルラインナップはトヨタ、日産、ホンダの3社しかない。
このうち、日産もホンダも何かを引き算する可能性がある。
まさに、トヨタ一強の時代になる。
こうしてみると選択と集中をしたからと言って、強味が増すとは限らないのだ。
一般からの印象は単に「負け組」にしか目に入らないのだ。
この辺が悩ましいところだ。
大手銀行のように「ニハチの論理」でユーザーを選別して、融資先を絞り込む戦略をとれるのは限られた上流企業だけである。
一般の中小企業の悩みだが、そこに足を踏み込まざる得ないのだ。
思い切りが必要になるが、現実は非常に難しい。
ホンマに悩ましい。
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