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2009年2月21日 (土)

心の問題

NHK番組カンゴロンゴの中で、人心は譬えば、槃水の如し」【荀子】(人間の心とは、たらいに入れた水のようなもの。静かにしていれば水面は物をよく映すが、ちょっとでもたらいを動かすと波がたって、何も映らなくなる。) という言葉に出会った。

意味は奥深いものがあると思うが、番組からは、順調な時には何とも感じないが、逆境になった途端に「不安」というものが心の中にうごめくという意味のように思えた。

人は「不安」というものに取り付かれると際限なく内に向かってしまうのだ。

それはブラックホールのように強力なパワーを持つ。

従って、早い時期に外に向かって発信することが重要である。

「前向く」ということが重要なのだ。

しかし、メンターとかカウンセリングでは、ひたすら聞くということに徹して、悩みに共感するということを基本としている。

前向くためには、相手の気持ちを一端は受け止める必要があるのだ。

その安心感が出来た時に、自発的に「気づき」が始まるのだ。

ゲートキーパーという言葉があるそうだが、自殺者が増えているが、殆どの近親者は後で「そういえば変化があったなぁ」という具合だそうです。

この変化に気づかずに「叱咤激励」をしているのです。

これからは、相手の発する微妙なシグナルに敏感になることが重要になる。

気をつけて行きたい。

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