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2008年9月 9日 (火)

相撲は「道」か「スポーツ」か?

大麻事件で3人のロシア人力士を解雇し、北の湖さんは理事長から理事へ、もう一人は親方から年寄りへ降格となった。

今朝の朝ズバで龍虎さんが、今の親方は学生相撲出身者が多いので「スポーツ」感覚だと発言されていた。

「柔」や「相撲」は、元来、「道」というものが背景にあり、「勝つ」という事より「自分を鍛える」という点があったと言える。

ところが、世界中に広まったことにより「スポーツ」化が進み、「勝つ」ということが重視されるようになった。

北京オリンピックでの敗退と「石井発言」が蘇る。

相撲では、「外国人力士排除」という声が高まっているようだ。

秋場所の協会ご挨拶で土俵に登る10人の力士のうち6人が外国人という声も出ている。

日本人のパワー不足の結果である。

解雇されたロシア人の故郷では、若い子の間に「相撲」が普及し始めているとの情報もある。

「スポーツ」なのか「金儲け」なのか、それとも、「道」として自己研鑽なのかという問いがでる。

そういえば、ゴルフは元来「紳士のスポーツ」であり、ルールやエチケットを重んじるものであるが、プロ化が進み「華美」になり、一方、大衆化で「娯楽」になってしまっている。

「紳士のスポーツ」は、ルールやエチケットを重んじた英国流の「道」と思う。

「道」が薄れて「スポーツ」化するのが宿命なのかも知れない。

大相撲も外国人排除という愚挙に出るのではなくて、「スポーツ」という視点に立って「革新」する必要があると思う。

鎖国などは一番避けねばならないことである。

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