M&A
「愛語回天」の栩野(とちの)です。
皆さん、GWは如何でしたか?
私は、4日にお客様の結婚式に出席しました。
ご時世ですから新しいカップルの誕生というのは本当に喜ばしい事です。
また、同じ日に京都と東京にいる息子たちが帰って来ました。
久しぶりに賑やかな団欒が戻って来ました。
やはり、若い勢いを感じます。
■M&A
先月、ある会社が突然「身売り」という事が発表されました。
M&Aという言葉がよく耳にする時代ですが、まさか自分の身近で起こる
とは創造もしていませんでした。
以前に、ソフト会社が上場して、オーナーであった方が100億円に近い
株式ゲインがあったと聞きましたが、この場合、社員さんたちも持ち株会
という形で潤ったのです。
しかし、M&Aは話が違って来ます。
ほぼ100%オーナー会社なので、株式ゲインはオーナーだけなのです。
社員さんは、親会社の100%子会社として「管理」されるという「憂き目」
を負うだけなのです。
100億円を超える買収費ですから、少なくとも年間10億円くらいの利回り
を要求されると思います。
これだけの配当を出すには、さらに収益を上げねばならないのです。
ホントに「管理」が厳しくなると思います。
■「経営」って、何?
この話を聞いた時に、日本企業の伝統であった「家族主義」がどうなったか?
と耳を疑ったものです。
社員は会社繁栄の為に「一生」を捧げる、社長は、社員を家族と考えて社員の
幸福を願って「経営」する
という構図があったように思います。
その構図には「人」が中心にあったのですが、先ほどのM&Aのような場合、
「利益」が優先されたのです。
「ストレス時代」と言いますが、「管理」が前面に出るようになって、
心の摩擦が起こっているのです。
中小中堅企業の場合、大手企業とは違って所得水準や保証関係も低いのが
一般的なのです。
それでも「会社」という存在を中心に働いて来た人たちがいるのです。
ところが、そういう「人」がいるにも関わらず、上場ではなくM&Aで
「身売り」とは、人生の儚なさを物語っています。
資本主義だから仕方ないという考えもあると思いますが、
もう少し「人情」というものを見直したいと思います。
私は、トヨタの「1にユーザー、2にディーラー、3にメーカー」という
順序を忘れたくないのです。
経営は「1にお客様、2に社員、3に株主」という順でありたいと思います。
こんな基本を大切にして行きたいです。
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◆皆様にQ?
あなたのにとって「会社」とはなんでしょうか?
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☆あとがき
「会社」という概念は、人によって違うものだと思いますが、
「利益追求」から来る内部統制という管理面が強くなり、
昔は、自己実現の場であった「会社」という存在が薄れてしまい、
個人の個性というものが活かされなくなりつつあるように思います。
「4つの惚」と言って、1)会社、2)商品、3)職業、4)自分という
4つの存在に惚れることが重要だと言っていますが、先ほどの例のように、
そういう「まともな議論」が飛んでしまう事例が多くなっています。
私は、自分の経験でもつ「会社感」は、もう古い状態なのかも知れないと
思っています。
時代に適合するように、変化させて行きたいと思います。
栩野(とちの)
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