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2008年1月22日 (火)

動中の工夫

■「動中の工夫、静中にまさること幾百千億倍」

私の好きな禅語です。

私は、動中は「作務」であり、静中は「座禅」と置き換えて考えています。

「作務」とは、お坊さんがする作業・仕事と理解しており、
「座禅」は、瞑想しながら悟りを開く修行と理解しています。

この禅語は、「悟り」だけでは何も変らず、その「閃き」を信じて、
実際に「作務」に励むことが大切であり、
その「作務」の中で閃く「悟り」の方が無限大に価値がある
と言っているように思います。

禅の専門家ではありませんので、勝手な自分流の解釈です。

私は、現実に、あれこれと思案して「動けない」状況を見ています。

たまらずに「思い悩まずに、やってみたら?」と声をかけています。

少し、この禅語から脱線しますが、
皆さん、部下の方々に説教して、逆に、反発を受けた
という経験がありませんか?

部下の方々は「面従腹背」の状況で、
説教には「ハイハイ」と言いながら、何も行動に移さない
という状況です。

多くの場合、あなたの影で「説教された」と被害妄想的に同僚に話している
というケースが多いのです。

私は、コンサルタントという立場なので、その瞬間に相手に意見する必要が
ありますので、少し「トゲ」のある表現をする場合があるのですが、
この「トゲ」の部分を陰口される事があったのです。

ホントに「気づき」ということは難しいですね。

よく「そつ(口+卒)啄の機」(そったくの機)と言いますが、
人に声をかけて気づかせる絶妙のタイミングを言うのですが、
このタイミングをつかむのが大変難しいのです。

私もお客様と一緒になって「改善」を行なうケースもあるので、
何かを成し遂げた時に「一言」アドバイスすると受け入れ易いという経験が
あるのです。

「何かを一緒に行なった」そして「達成した」という満足感のある時、
この時は、重要な「そつ(口+卒)啄の機」なのです。

「共感」し合える言葉で労いながらの「一言」アドバイスは、
相手の返事が「ハイ!」という元気良さがあるのです。

一方的に、しかも理路整然と話すと「ハイハイ」という受け流しの返事であり
決して、実行してもらえないのです。

今回のテーマ「動中の工夫、静中にまさること幾百千億倍」と「そつ(口+卒)啄の機」を
無理やりこじつけた感じもするのですが、
心がうちとけるという状況をつくるには「動中」の方がやりやすく、
「静中」では「はいはい」に受け流される
という対比をして見たのです。

よくスポーツマン同志の「つながり」は深いものがありますが、
「動き」と「達成感の共有」という2要素が絡まっているからなのかも
知れないと思っています。

皆さん、「はいはい」と受け流されずに「ハイ!」と元気良く返事して
もらえる「そつ(口+卒)啄の機」をメイクした上で、アドバイスなり説教なりを行なう
ように心がけましょう。

「気づき」とは、そんな一面もあると思います。

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