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2008年1月17日 (木)

百歳人生

■「百歳人生」

皆さん、「百歳人生」って、聞いたことがありますか?

日本人、男性の平均寿命は79歳で、女性は86歳と言われていますが、
あくまでも「平均」という事なので、各個人の「寿命」というものは大きな
バラツキがあります。

そんな中で、私は、今年59才になるという事実が迫って来て、
「老い」という事も少し考えるようになって来ました。

冒頭の「百歳人生」は、トヨタ時代のOB会が毎年夏に開かれるのですが、
ここに参加する先輩が教えて下さった言葉です。

「百歳」という目標から見れば、59才など、まだまだ未熟なものです。

何かを「求める」という時間は十分にあるのです。

もちろん、今までのような体力に満ちた活力はありませんが、
「知識・経験・根性」という3要素は今までの蓄積があり、
それを「引き出し」として多くの方々にアドバイスするという事は
可能なのです。

昨年、日清食品の安藤百福さんが96才で亡くなられたのですが、
その直前までゴルフを楽しんでおられたとの事です。

「寿命」と「健康」とは必ずしも相関するものではなく、
まず、安藤さんのように「健康」でなければ、
若い人たちに迷惑をかけます。

よく90代の親を70代の息子や娘が看病するというニュースを
耳にしますが、この辺は、かなり深刻な問題になってしまいます。

やはり、「健康」であり続けたいと思います。

「健康」であり続けるには、サミュエル・ウルマンの詩「青春」に
象徴されるように、肉体の若さではなく、精神の若さが大切なのです。

この「精神の若さ」は、保つという姿勢では達成できないと思います。

やはり、チャレンジするという積極性が重要であり、
その方向性として「夢」というものが必要なのです。

1月に開かれた幹部会議で
キング牧師の名スピーチ「I have a dream」
をご紹介していますが、ちょっと気恥ずかしいですが「私には夢がある」
と若い人に向かって語りかけたいと思います。

「どんな夢か?」と言いますと
「次の10年、人づくり、システムづくり」
という自分が得意な分野で輝くという夢です。

「人づくり」で若い人から「先生」と心から呼ばれて、適切なアドバイス
をしている姿、「システムづくり」で若い人が活躍するために支援システム
が稼動するという姿なのです。

「改善」というトヨタ最大の特徴に出会って、
すでに20年が経過しています。

「改善は、人づくり、物づくり」という言葉が代表的な標語です。

改善チームの鍔本先生から
「一生かかっても達成できない大きな大志を持て」
と教えられて、「改善」という永遠のテーマに「面壁」して、
もうすでに、20年が経過したのです。

鍔本先生は
「10年続ければ達成できる。
 20年続ければプロになれる。
 30年続ければ神様になれる。」
と教えて下さいました。

この尺度では、「改善」に面壁して20年という事は「プロ」という域に
達したということになりますが、「百歳人生」のスタートとして、
思いを新たにして再度「面壁」をしたいと思っています。

「健康」という最大の課題を「若い人」と一緒に(これが当社の社名である
amiの本来の意義)「人づくり、システムづくり」にチャレンジして
行きたいと思います。

「常に、新米」という基本精神を忘れずに、
皆さんと一緒に頑張って行きますので、よろしくお願いします。

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